ナースストーリー

本

看護師 川内真帆

街並み

看護師 高橋理沙

見出し

「看護師さんはすごい」と思った

葉っぱアイコン「看護師さんはすごい」と思った

看護師 石川あずさ

主任看護師 石川あずさ 中学生のころ、祖父が脳梗塞で倒れました。日ごろは頑固で威厳のある祖父だったのですが、入院後は看護師さんの援助に涙を流す場面に出会った私。今思えば、疾患からくる感情失禁だったのかもしれませんが、当時はそんな祖父の姿を見て「あんなに頑固な祖父の心を援助で動かせるなんて、看護師さんってすごい人だ」と感動したのです。そしてその日から看護師に憧れを抱くようになりました。 高校時代、看護師をめざそうと考えた私は、当院で看護師体験をさせていただきました。多くの看護師さんから優しく声をかけていただき、この職業にいいイメージを持って進路を決定。看護師への道を歩むことになりました。そして私が生まれ育ったこの街で働こうと決め、地域住民の身近な病院である当院への就職を決めたのです。

葉っぱアイコン自ら祖父を看取れた幸せ

中学生の時に脳梗塞になった祖父は、その後回復して元気に過ごしていました。そんな祖父が、私が看護師になって暫くしてからすい臓がんを発症し、偶然にも私が勤める病棟に入院して治療を受けていたのです。 ある深夜勤務の時のこと、私は祖父を受け持っていました。状態は安定しておりいつも通りにケアをして、もうすぐ深夜勤務が終わろうとしたときでした。祖父の容体が急に悪くなり、私が看取ることになったのです。深夜帯で私が小さな変化に気づいていれば、こんなに突然逝かなくてもよかったのではないかと自分を責めたのですが、もし日勤に引き継いでから状態が悪くなっていれば、私は死に目に会えなかったかもしれません。そう思うと祖父が最期の時を私に委ねてくれたのかもしれないと思い、心が熱くなりました。 祖父の病気がきっかけで看護師になり、その祖父を自分の手で看取れたことを今は幸せに思います。

葉っぱアイコン患者さまの前では常に笑顔でいたい

私が看護をするうえで大切にしているのは笑顔です。以前、ある患者さまから、しんどい時でも私の笑顔を見ると明るい気持ちになると言っていただいたことがありました。末期の人に「笑顔を見るのが楽しみだ」といわれたこともありました。苦しむ患者さまに私が出来るのは笑顔で心を和ませることくらい・・・。だから自分がどんなにしんどくても、患者さまの前では笑顔でいようと思っています。 今私が勤務しているのはICU。病棟には重症な方が多く、ご本人もご家族も大きな不安を抱えておられる方ばかり。そんな方々に対して、私はいつも心を察してひと声かけられる看護師であろうと思います。そうなるためには、もっと高い知識や技術を持ち、自分自身に余裕が必要だろうと思うので、勉強や経験を重ねることが必要なんだと思います。だから「いつまでたっても日々勉強」そんな気持ちで歩んでいこうと考えています。