母の姿を見て看護師に
母の姿を見て看護師に、そして箕面市立病院に
看護師 美谷奈央子 看護師をしている母を見て育ったため、私にとって看護師は幼いころからとても身近な職業でした。テレビで病気の患者さまと接する看護師さんを扱ったドキュ メンタリーを見るうちに「苦しんでおられる方に対して自分にできることは何なのか?」を考えるように。そしてかねてから漠然と抱いていた「看護師になりた い」という思いが日に日に強くなり、母と同じ道を歩もうと決めたのです。 ここ箕面市立病院には母が昔勤めていたことがあり、いい病院だよと勧めてくれました。また、ここに実習に来ていた学生時代の友人が、看護師さんたちがとて も優しかったと話していたので、ここで働きたいという思いはさらに強くなりました。ここの看護師は患者さまにも、スタッフにもとても優しい人ばかり。いつ も優しい先輩方に、たくさん助けてもらっています。 現在は産婦人科のスタッフとして働いていますが、生命の誕生に出会えるというのが他と違った、産婦人科ならではのこと。新生児室にいる可愛いベビーちゃんたちに、いつも癒される毎日です。
尊敬する先輩たち
ここ箕面市立病院には、まさに「0歳から100歳まで」というさまざまな年齢の方がいらっしゃいます。患者さまの年齢も病状も一人ひとり異なってい るため、その人に合わせたケアが欠かせません。とくにご高齢で寝たきりの方には、患者さまご本人だけでなくご家族のケアも必要とされています。 最期が近づいている患者さまを看取ろうとされているご家族が患者さまの死をしっかりと受け止めて乗り越えることができるようなお手伝いをするのも、看護師の大事な仕事の一つ。そのため、看護師どうしで家族ケアに対する話し合いの場もしばしば設けられています。 患者さまを看取ってから泣くことができなかったご家族が、先輩の看護師が話を聞いてさしあげることで初めて涙を流すことができた、というお話を聞いたこと があり、ため込んでおられた悲しい思いを吐き出して、少しでも気持ちが楽になるお手伝いをしている先輩にとても感動した私。患者さまやご家族に優しく寄り 添う先輩の姿を尊敬し、自分もこうなりたいと憧れるばかりです。
信頼される看護師に
学校を卒業して病院に勤め始めて、看護師としての責任感をより強く感じるようになりました。学校に守られている学生とは違って、国家試験に受かった「看護師」として患者さまと向き合うためには、やはり自分自身に大きな責任を持たなければならないと思っています。 学生時代の実習では清拭や食事などの日常生活ケアが中心でしたが、今はそれに加えて治療に関わるケアを行うようになり、患者さまの命を預かるという重圧に 身が引き締まる思いがしています。そのため、いまこの治療を行っているのは、この薬を投与しているのは何のためなのかをしっかりと考えるようにこころがけ ているのですが、まだまだわからないことばかり・・・。尊敬する先輩方からたくさんのことを教えていただき、勉強することがいっぱいです。 学生時代からの目標は「患者さまに信頼される看護師になる」ということ。知識を増やし、患者さまと積極的に関わって経験を積むことで、「美谷さんだと安心して任せられる」と思っていただける看護師になれるよう、毎日頑張ろうと思います!