患者さまから学んだ、看護のやりがい
患者さまから学んだ、看護のやりがい
看護師 藤本優美香 バスケットボールにチアリーディングと部活に明け暮れた学生時代。看護師を目指したのは「資格があるとずっと働ける」という漠然とした思いからでした。けれども看護について学び、実習に行き、実際に患者さまと触れ合うことでしだいに看護師という仕事のやりがいを感じるように。働き始めてからも、辞めたいと 思ったことはありません。 私が看護師を目指すきっかけにもなった母を、卒後一年目から三年ほど育ててくださったのがここ箕面市立病院でした。厳しくもしっかりとした指導をしていただいた、母の原点ともいえるこの病院で私も働きたい。そう思って見学に伺い、勤め始めることになりました。 ここの病院のよさは、何より皆さんが優しいところ。看護師の先輩だけでなく、患者さまからも「しっかり育ってね」とか「先輩のこういうところを見るといい よ」などと声をかけていただくこともありました。優しいスタッフと患者さまに囲まれているおかげで、充実した日々を送ることができています。
教える難しさと先輩の偉大さ
去年、看護師になって二年目の私は、新しく入ってきた一年目の看護師の勉強会に携わることになりました。新しい取り組みのため、一から資料を作って内容を 組み立てなければならず・・・。わかっているつもりのことも、いざ整理しようとするとうまくいかないことも多くて、人に説明して上手に伝える事の難しさを 痛感しました。新人を育てるだけではなく、私たちも成長することができたと思います。 また同時に、自分たちにいろいろ教えてくださっている先輩の大変さも少しずつわかっていきました。忙しい先輩たちはどうしても新人に目が行ってしまいがち なはずなのに、二年目三年目の若手である私たちのことも気にかけて声をかけていただき、多くのことを教えていただいています。 一年目が一番知識を吸収する時期だと思っていましたが、勉強会を通して濃い学びをすることができました。これからもたくさんのことを先輩から学び、そして後輩たちへと教えていきたいです!
色んな先輩の、色んないいところを見習いたい
新人の時についてくださったプリセプターの先輩は、患者さまの思いに寄り添い、看護師としての考えを押し付けるのではなく患者さまの立場に立って看護をされる方でした。そのため皆に厚く信頼されていて、患者さまからもたくさんのお誉めの言葉をいただいていました。一年目の私はただただ憧れ、あんな風になりたいなあと思うばかり。 三年目になった今は、先輩方ひとりひとりのいいところをみて自分に吸収していこうとしています。患者さまの話を聞くのが上手な先輩や、忙しいときもいつも ニコニコしている先輩、患者さまが思っていることを言いやすい雰囲気を作ってしまう先輩。すごいお手本がたくさんあって、毎日が新しい学びの連続です。 また、看護師の先輩だけでなく医師や、理学療法士などのセラピスト、地域医療室の職員など患者さまの周りのスタッフ皆で情報共有することも大切にしていま す。自分がそばにいない間の患者さまについて他のスタッフから話を聞くことで、患者さまがその人らしく毎日を過ごせるお手伝いができればいいなと思っています。