看護師　塩冶友里恵 小学校の時に、とても仲の良かった友達を病気で亡くしました。それがとても悲しくて、その時、親に「私は将来、医療の世界で働いていくわ」と言ったことを、今でも強く覚えていま す。そして中学校に上がった時にまた、友達が病気で亡くなりました。仲の良かった友達との別れは「医療の道に進めってことなんだな」と思い、進路は固まっていきました。 看護師を目指したのは、一番イメージを持ちやすかったことと、看護学校に通う友達のお姉さんが楽しそうに話す姿を見てうらやましくなったから。看護の世 界っていいな、私もなりたいなと思うようになりました。実際、学校に通い始めたら実習がとっても大変だったんですけどね…(笑)

箕面市立病院で働こうと思ったきっかけは、実習に行った同級生たちの「やっぱり箕面はいい」という言葉。家から近い病院をいくつか見学に行きましたが、ここの雰囲気は断然よく、他とは違う温かさがありました。 また、地域に密着した市立病院という環境で、やりがいが持てる看護を行えることも魅力でした。患者さまと向き合い、チームで「この人には、こういうこと を」と考え、考えたことを提供する。小規模な中で余裕を持って、充実したケアを行うことで、患者さまと濃い関わりをもてていると感じています。やったこと が表に出やすく、自分の仕事の比重が高いため、責任を持って仕事ができていると思います。

手術室に配属され、もうすぐ二年が経ちます。外回りをメインにやってきた今までから、器械出しもできるように練習を始めています。まだまだ知らないといけないことも多く、先輩の視点や技術を目で見て盗んで、自分の引き出しを増やしていこうと思っています。 また、前日に手術の流れを患者さまに説明するときに、患者さまが何を求めているのかを察知して気づかうことを意識して行っています。手術を受ける前の不安を、少しでも減らすことができたら、と思っています。 三年目を迎えるにあたって、これからは緊急の事態に対応できる看護師になっていきたいです。年数を重ねるにつれて外回りの割合が増えてくるのですが、手術の進行、麻酔、看護の領域を統合して考え、実践できるように、一日一日を大切にして学んでいきたいと考えています。