ナースストーリー

本

看護師 川内真帆

街並み

看護師 高橋理沙

見出し

大切なのは小さな気配りの積み重ね

葉っぱアイコン本当に必要とするケアを考える

看護副師長 立花智美

看護副師長 立花智美 学生だったときの実習先がこの病院でした。実習をする中で、あこがれの先輩に出会い、この先輩が働いているところで自分も働きたいと思うようになりました。以来ずっとこの病院に勤めています。 実習中は怖いと感じる先輩もいましたが、いざ勤め始めると、いろいろと教えてくれたことが印象に残っています。 看護師になって2年目のとき、がんを患った30代の患者さまを担当させていただきました。その方が闘病されている中で、「自分の苦しみは自分にしかわからない」とおっしゃいました。その場では、その言葉にいったいどう返答すれば良いのかわからず、結局何の言葉も返すことができませんでしたが、その時から、患者さまが本当に必要とするケアとは何なのか、どうすれば患者さまに喜んでもらえるのかということを真剣に考えるようになりました。

葉っぱアイコン小さな気配りの積み重ねが大切だと思う

日ごろは、自分が患者さまだったらどう思うか、患者さまの家族だったらどう感じるかということを意識しながら、看護を行うようにしています。たとえば、同じケアをするにしても、濡れた手でケアをすればベッドサイドが濡れてしまい、患者さまはいい思いをしませんよね。また、病室で寝間着がしわくちゃだったり、布団がめくれていたりする姿をその患者さまのご家族が見れば、直してあげたいと感じるのではないかと思います。 業務が忙しくても、そういった小さな所もおろそかにならないよう、しっかりと気を配ることが大切なのではないかと思います。この小さな積み重ねが、患者さまが本当に必要とするケアにつながっていくのではないかと感じるからです。

葉っぱアイコン後輩を支える先輩看護師に

看護師 立花智美

わたしが看護師になったばかりの頃、先ほどのあこがれの先輩が私に言ったんです。「今日も患者さまが待っているよ」って。しんどいときがあっても、私のケアを必要とする患者さまは、今日も待っている。だから、クヨクヨしないでがんばろうと。看護師として、患者さまのベッドサイドに行くことの大切さを教えてもらったように思います。 時が経ち、今は私が後輩を支える立場になりました。あこがれの先輩になるとまでは言いませんが、後輩が気軽に相談してくれるような存在でありたいと思っています。あこがれだった先輩が、私にしてくれたように、私も後輩を励ますことができたらと思います。